お酢は世界最古の発酵調味料
お酢は世界最古の発酵調味料といわれる程その歴史は長く、特に魚など生食する機会が多い日本では、すし・酢の物・酢漬けやへしこ等の伝統的な和食の味付けにも利用されています。地元でしか食べられなかったものが手軽に通販でへしこなどの発酵食品を手にすることができるようになりました。このように日本人にとって身近な発酵食品のひとつでもある酢の健康効果や効果的な摂取の仕方について紹介します。
酢の健康効果について
酢の酸っぱさのもとは酢酸やクエン酸をはじめとした多種類の有機酸です。このクエン酸は食べ物に含まれているエネルギーを、実際に身体を動かす際のエネルギーに変換する際に役立つ成分となっています。その為、酢と共にエネルギー源となる糖質を多く含む玄米や麦・雑穀といった食材を一緒に摂取するとより高い効果が得られます。
その他にもクエン酸にはカルシウムやマグネシウムといった身体が吸収しにくいミネラル成分と結びついて、身体に吸収されやすくするキレート作用があります。
また、酢には高い抗菌作用があり、腸内の悪玉菌の数を減少させる効果があることでも知られています。その上、酢には善玉菌のエサとなるグルコン酸が多く含まれているので、酢には悪玉菌の数を減らして善玉菌の数を増やす効果があると言えます。その為、腸内環境が改善されて便秘の解消と共に疲れにくく健康的な身体にしてくれるのです。
酢の効率的な摂取の仕方について
健康維持の為に心掛けたい酢の摂取量は1日大さじ1〜2杯が目安とされています。基本的には料理を作る際や料理を食べる際にかけるようにして下さい。
空腹時に無理して酢だけを摂取しようとすると胃を痛める原因となるので、酢だけを飲む場合には食後に水で5〜10倍程度に薄めてからドリンクにして飲むようにしましょう。また、酢をドリンクにする場合、穀物酢や米酢は香りや酸味が強いので飲用には適していないので、比較飲みやすい果実酢や黒酢を飲むようにした方が良いでしょう。
酢には様々な健康効果があり、様々な食材にも利用されているので積極的に酢を取り入れて健康維持に役立てて欲しいと思います。